1975年12月竣工、築44年のマンションリノベーション
テーマは「多様性と調和」
リビング扉を開けると目の前には四角い形にキッチンが。
料理教室を営む奥様が、“ゲストが来た時にもご夫婦二人の時にも使い勝手の良いもの”ということで選んだこだわりのキッチンです。
コンパクトなスクエア型は動線がほぼゼロな上、リビングと一体感を出しつつリビングの空間も広げる優れた形状。
こだわりのキッチンを中心に多様な使い方ができるよう間取りは極力シンプルに。
リビングの一角にはカーテンレールを設け、状況に合わせて仕切れるように。
押入れだったスペースは奥行を広げ、寝室、リビング側からそれぞれに使えるよう収納力をアップ。
内装は打ち放しコンクリート風の壁紙をベースにグレー×黒×白のモノトーンカラーに、
アルミ製の建具やキッチンのクリスタルカラーの取っ手など無機質な質感をところどころに散りばめて。
一見“料理教室”を相対するような空間に見えて、シンプルかつテクノスケープな幾何学デザインがあえて有機的な料理をより引き立てるように計算しました。

住み始めて完成する、そんな空間。
お客様のご要望が形となり、生まれ変わりました。